こうした憤りに対して、アドバイス致します。
接待ゴルフって、普通の夜の接待と同じく、営業にとって必須ツールですし、やらないヤツの方がおかしい、みたいな感じですよね。
私の会社でも、何かにつけて、接待ゴルフを企画して実行する人が、後を絶ちません。
ゴルフは金がかかりますし、休日潰れるので、嫌いな人にとっては苦痛に金をかけて休日を消費するという、とんでもなく下らないものです。
この記事では、そんな接待ゴルフなんてくだらないと思っているあなたへ、まさに同じ事を思っている営業経験者の私からアドバイスします。
極論ですが最後に接待ゴルフの無い世界についてもご紹介しています。
では行きましょう。
接待ゴルフはくだらない理由(復習)
接待ゴルフはくだらないと思う点を改めてですいませんが復習していきます。
そうそう、と思ってもらえると思います。
営業=接待ゴルフという謎の構造
営業は接待ゴルフをやるものだという謎の構造がありますから、くだらないですね。
私も何度も言われました。
まず顧客がゴルフをやるのか確認したり、打合せの会話の中で、ゴルフやっている内容が出て来たら、必ず企画して誘えと言うものです。
何故それをやるのですか?と聞いたら、返ってきた答えは驚愕です。
「それが営業の仕事だ」
全く根拠無く、全くロジカルでもない回答ですね。
未だに営業=接待ゴルフの構造はしっかりと生きていて、その理由も根拠もハッキリしていなくて、それが仕事という根性論である点が、くだらないです。
やったところであまり意味が無い
営業は接待ゴルフをすることで、顧客と親密になれ、ビジネスや交渉がスムースに行くという風によく言われますが、正直、それは無いです。
接待ゴルフをしたところで、ビジネスや交渉がスムースに行く保証はありません。
だって、そんな事で、重要な判断や交渉がサクサク進んだり、営業側の都合の良い方に進んだら、完全に賄賂ですよね。
タダでゴルフさせて、うまい飯とうまい酒を飲ませたのだから、と言う感じになります。
ぶっちゃけ、狙いはそれなのですが、そんなアホな顧客は居ません。
また、確かに仲良くなることはできますが、私個人としても、そうなのですが、別に仲良くなんてなりたくないです。
私は、そうした人間関係を作っていくのが大嫌いだったので、接待ゴルフはしてません。
ちなみに、接待も同じで、ぶっちゃけ意味ありません。
やったところで意味がなく、費用対効果も出せないものなのに、企画実行しないといけないという非生産的なところが、とてもくだらないです。
気を使い続ける重労働
接待ゴルフがくだらないのは、ひたすらに気を使い続けないといけない重労働であるからです。
何も楽しくありません。純粋にゴルフを楽しむことはできません。
ゴルフは時間がかかります。短くても3~4時間です。
仲良しの友達同士ではありませんから、その間、言葉遣いや立ち振る舞いなどに注意し、気を張り詰め続けなければなりません。
また、無駄にゴルフがうまかったり、ルールに厳しい人などが居るので、ちょっとでもおかしな行動をしたり、いわゆるゴルフの常識を知らない行動を取ると、それだけでアウトです。
やたらとマナーにうるさい人って言うのは必ず居ます。ほんの細かい事でも指摘して、それを見るとイラつく人とかも居ます。
ルールやマナーなので、理解はできますが、それでイラつくっていうのがめんどくさいです。
接待してご機嫌取ろうとしているのに、逆に怒られるという、なんともマヌケな事になります。
しかもそういったゴルフのマナーは簡単に覚えれないくらいたくさんあります。
おまけに、そういう人ほど無駄にうまい人が多いので、あなたが下手くそだと印象が悪くなります。
逆もあって、あなたが実はめっちゃうまい場合、客より良いスコアで回ることは逆効果なので、ワザと少し下手なプレーをするなども、求められます。
イライラしますよね。
楽しくも無く、そして気を使い続えないといけない数時間は、全く持って、くだらないです。
休日が無駄になる(タダ働き)
接待ゴルフのくだらない点は、休日が無駄になること、さらにそれはタダ働きであることです。
接待なのだから休日出勤扱いになるだろと思いきや、なりません。
ゴルフ代を会社が持っているから、と言う事なのですが、いやいや、会社が費用負担しているなら、なおさらそれは仕事扱いになるはずですが、認められません。
実際、私の部署の人も接待ゴルフを週末にやっても代休は取っていません。
プライベートを削り、神経もすり減らし、更には意味がない休日出勤が、実はタダ働きという、コンプライアンス違反の接待ゴルフの実態です。
練習、道具などは全部自腹
接待ゴルフに向けて、練習や道具の準備も必要ですが、それらは自腹です。
仕事の為にやらないといけないのに、自腹って、理論破綻にもほどがありますよね。
仕事の為に必要なのだから経費で出せよって思いますが、それは認められません。
上司から、接待ゴルフに誘えと言われて指示が出ているのに、準備と道具は自腹って、パワハラですね。
しかも、1000円とか2000円とかで済まないのがゴルフで、ある程度コースを回れるようになるまでの練習と、道具(ウェアも)をそろえると、数万円は飛んでいきます。
ゴルフクラブのセット一式:安くて2~3万円(ノーブランドの一式なので、「こんなんじゃダメだ」と言われ、Carawayなどのブランド品にさせられる可能性あり。その場合はこの倍くらいかかる。)
ゴルフウェア:夏用、冬用揃えたら安くても2~3万円
打ちっぱなしでの練習代金:1回2000円ほど。
ゴルフレッスン:安くて月5000円くらいから
上記の通りです。
引くほどお金かかりますね。
これが自腹ですから、笑えないです。
営業ではなく、社会人としてゴルフはたしなむべき、みたいなこれも謎の固定概念がありますが、くだらない伝統ですね。
接待ゴルフって、くだらないのになぜまだ常識なのか
総理大臣も接待ゴルフで親交深める
総理大臣とか、経済界の重鎮たちが、未だにゴルフで親交を深めているからです。
確かに、ゴルフは、長時間拘束と言うか、否が応でも一緒に居なければいけないので、その間は色々と会話ができますから、交流の時間です。
仲良くなる手段としては、確かに良いのですが、反面、この後に書きますが、素が出ることから、嫌われる可能性もあるのです。
「素」が出て仲良くなれる
ゴルフは、「素」や「性格・人柄」が出ますので、それで仲良くなったりできるのです。
オフィスとはまた違う環境で、大自然の中なので、気持ちが緩み、つい、オフィスで張りつめているときの自分とは異なる自分をさらけ出してしまいます。
いわゆる「素の状態」です。
また、ゴルフは大自然を相手にしつつ、毎回異なるコースなので、うまく行くことも行かないこともあります。
うまく行かないときにイライラしたり、機嫌が悪くなったり、マナーに厳しい一面が見えたりすることがあるので、「ああ、そういうタイプの人なんだな」と言うことが分かります。
これは、オフィスで打合せをしていては、分からない事です。
こうした、普段は見れない「素の状態」を見れることが、営業の仕事で良い方向に働くと言われますが、知っていても知らなくても営業の仕事上、大した問題は無いです。
しかし、「そうした素の状態を知ることが大事だ!!」という頭の固い営業の上司が多数いるので、接待ゴルフが常識になっているのです。
接待ゴルフなんてくだらないと思うなら
やらなければ良い
接待ゴルフがくだらないと思っているのであれば、やらなければ良いです。
誰に何を言われようと、意味がない、不要ということで、無視してぶった切ってやらなければ良いです。
私は、上司から何度も、ある会社の役員をゴルフに誘え、企画しろ、秘書に連絡しろ、と言われたのですが、無視し続けました。
やりたくないですし、仮にゴルフに誘うとなっても、相手が役員ならこちらも役員を連れ出さないといけません。
そうなると、
誰に参加してもらうのかを選定して依頼しないといけない。
事前に、その顧客役員の情報やビジネス状況、接待ゴルフで狙いたい事を考え、説明しないといけない
当日の待ち合わせとか移動とかも顧客側と自社側で連携しておかないといけない
と言う感じで、一言でまとめると、めちゃくちゃめんどくさいのです。
「接待ゴルフ企画しろよ」と言うのは簡単で2秒で終わりますが、準備や企画はめちゃくちゃ手間がかかります。
ゴルフ好きだったり、営業で生きていくならそれも許容できますが、私は無理なので、接待ゴルフは一切やりませんでした。
無理にでもやらされるなら営業辞めてしまおう
パワハラ的な詰め方をされるなど、無理にでも接待ゴルフをやらされるなら、極端かもしれませんが、営業を辞めてしまっても良いと思います。
接待ゴルフは、営業をしていく中で、必要になってきます。
むしろ、課長や部長になった方が、回数が増えます。
つまり、今でもやらないといけない状態なのに、今後もっともっと対応しなくてはいけないことが増えてくるのです。
また、私のように、上司に歯向かって、指示されてもやらないといった反抗が可能なタイプでしたら大丈夫ですが、上司の圧力に屈してしまう、断れないというタイプならば、嫌でもやらないといけなくなります。
法人営業の仕事をしている限り、接待ゴルフから縁を切ることはできません。
苦痛を感じるほど嫌で、それでもやらなければいけないのであれば、考え物です。
たったそれだけのことで?接待ゴルフなんて仕事のうちほんの一瞬では?と思う人も居ますが、苦痛の度合いが高ければ、その時間が全体のうちわずかでも、辛すぎます。
毎週は無いですが、その準備、企画、当日の重労働感、ただ働き、その後のアフターフォローのめんどくささなど、表に出ないうっとおしい事はたくさんあります。
あなたの判断でOKです。
嫌だなあ、そういうのが無い仕事が良いなと思うなら、辞める選択肢を考えてみても良いです。
まとめ
まとめますと、接待ゴルフはくだらない、営業の文化として根強く残っています。
仲良くなれて、それによって営業的な交渉だとか競合排除が円滑に進むと思われているからです。
実際はそんな事は無いですが、そう信じ込まれている感じです。
自腹を切らねばならない、休日出勤扱いにならない等、理不尽なこともありますし、気を張り詰め続けるなど、肉体的にも精神的も重労働です。
しかしながら、全く持って意味がなくて下らない接待ゴルフは、無くなることはなく、営業の仕事のひとつとして今後も生き残り続けます。
それに苦痛を感じ、不要と思っているなら、営業ではない仕事に就いた方が良いです。
営業をやる限り、接待系は必ず付きまといます。
たかがそんなことで、、、という意見は無視し、あなた独自の判断基準で判断してOKですし、その方が良いです。
今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。