こうしたお悩みにお答えします。
営業の仕事が辛い、嫌だ、辞めたいって思ったら、まず考えるのは異動して別の仕事したいなという思いですよね。
営業から異動する方法はいくつかありますので、私の経験も踏まえてご紹介していきます。
異動する事が本質ではなく、営業ではない仕事でストレスを減らし、楽しい人生にすることが目的と思います。その観点でご紹介していきますので、参考にしてください。

営業から異動したい

営業から異動したいと思うのであれば、まずは以下の手段があります。
社内の異動申告を活用する
心身の異常を理由に配置転換を依頼する
詳しく見ていきましょう。
社内の異動申告を活用する
会社によって呼び名は違いますが、あなたの会社にも異動申告、異動希望申請みたいな制度があると思います。
営業から異動したいのであれば、まずオーソドックスなやり方として、その異動希望を出す制度を活用しましょう。
異動希望と理由を明確にする (営業が嫌ですはダメ)
異動申告を活用する場合は、異動希望と理由を明確にすることが重要です。
営業が嫌だから、辞めたいからと言うのが本音と思いますが、それだと受け入れてもらえません。
良く聞くと思いますが、異動したい理由として、今よりももっとこういう仕事がしたい、こういうスキルを活かしたい、こういうキャリアを積みたい、何故ならこうだから、と言う感じで、理路整然と明確にする必要があります。
単に営業が嫌だから、営業辞めたいから異動させてくれ、と言うのは、会社と言う組織の中では通りません。
冷静に考えるとよく理解できると思います。
あなたが、誰か社員を補充したいと思っている部署の責任者の立場なら、異動希望者リストみたいなのを見て、「営業が嫌なので異動したい」と書いていたら、コイツに来てほしいなと思うでしょうか?
正直、一瞬で候補者から落としますよね。「そんな理由で異動希望するやつなんか来てほしくない」って思います。
その通りで、責任者は部下の成果によって評価が決まる訳ですから、「営業嫌だから異動したい」なんて書いている部下が、ベストを尽くしてくれるとは到底思いません。
本気で異動したいならば、きちんとあなたのキャリア形成や自己分析を行い、どういう仕事に取り組みたいのか、その理由は何故かと言うのをハッキリと言えるようにしておくことが重要です。
最低限それが出来ないと、異動は難しいです。
仮に異動出来たとしても、あなたの意向や合う合わないが全く考慮されない部署になってしまったりします。
異動希望先の部署を明確にする
ただ単に異動したいです、だけでは弱いですので、異動希望先の部署を明確にしましょう。
そのためには、あなたは営業の仕事が嫌だというのは置いておいて、何がやりたい、何ならモチベーション高く、また、会社に貢献できるのかを考えることが重要です。
あなたが上司の立場ならば、部下が「異動したいです」と言っても、「じゃあどこがいい?何をしたい?」となりますよね。
「お腹減ったから何かメシ食べたい」で止まっているようなものです。肉?魚?麺類?等色々ありますよね。異動も同じで、具体性が必要です。
異動は、どの部署で何がしたい、あるいは、こういう仕事がしたいけど部署が分からない、くらいは明確にしておかないと、上司や人事は、あなたを異動させたくてもなかなか動けません。
あなたの希望が全く分からないからです。
また、あなたの為に異動先を色々と考えてくれるほど、会社の人はヒマではないので、あなたの優先順位は下がってしまい、結果、現状維持となってしまいます。
少々面倒かもですが、異動したいのであれば、どの部署に行きたいかまで明確に出来るとベストです。
異動希望先で人員が不足しているかどうか探る
異動したいと思うのであれば、あなたが希望する部署を明確にして、その部署で人員が不足しているのかどうか、情報を集めましょう。
いくら異動希望を出しても、「うちの部署は人員は足りていて、補充の必要無し」と言う状態であれば、異動は成立しません。
無駄に人員を増員するほど会社に余裕はありませんし、管理職から見ても、人員が増えればその分、求められる成果も増えますので、両手を挙げてウェルカムにはなりません。
異動希望先での人員不足を探るには、その部署の管理職(課長や部長)を既に知っているならば、直球で、異動したいと思っている事と、人員が不足について聞いてみましょう。
もし異動希望先の管理職を知らないのであれば、その人が参画している何かしらの活動に一緒に参加し、まずは関係を作り、その中で人員が不足しているかどうかを聞いてみましょう。
私は上記の両方を使って人員不足についてリサーチしました。生の声を聞き、状況を把握しておくことで、異動がより現実的になります。
もしも仲良くなれて、あなたを必要としてくれそうならば、人員が足りていても例えば新しいミッションを作り、それをあなたに当てがってもらうとかいう裏ワザのようなことも実現可能です。
こうした「ロビー活動」は異動したい場合は重要になるので、コソコソ感がありますが、是非行動してみてください。
心身の異常を理由に配置転換を依頼する
異動したい場合の最終手段的な感じですが、心身の異常を理由に配置転換、つまり営業の仕事から話してくださいと依頼するというのがあります。
基本、おススメはしませんが、実際に異動可能なので、ご紹介しておきます。
色々リスクあるので、あくまで異動希望出したけど叶わない、叶わなさそう、と言うのが分かってきたら次の手と言う事で検討して下さい。
おススメしない理由としては、今後のキャリアは終わったに等しいですし、出世も見込めなくなる可能性が高いからです。
この点を念頭に置いてください。
心身の異常を理由にすると、ある意味強制力が働いて、会社としては「異動させざるをえない」と言う感じになります。
会社は、社員の健康を守り、安全に勤務する環境を整える義務がありますから、仕事で心身の異常をきたしてしまった場合はそれなりの対処が求められます。
今の仕事が嫌で辛いだけなら我慢しろとなるのですが、心身に異常が出てきていると言うのが理由なら、別の仕事を割り当てるというものです。
解雇は出来ませんから、こうした対処になります。
しかし、心身の異常を理由に異動をしてしまうと、今後昇給や昇格が危うくなりますし、管理職になれる確率は非常に低くなります。
管理職になるには、多くの会社では、結果を残して経験を増やしていくだけではなく、心身の健康と、それに加えて他の管理職の推薦も必要になるからです。
特に心、つまり精神的な異常を理由に異動した場合、良くないかもですがそんな人を管理職に推薦する人が居ると思えますか?
基本、推薦されません。
加えて、出世も同じで、以前よりまともに仕事出来ないのに給料が上がるって、ありえないですよね?
良くて現状維持ってところです。
異動自体は可能ですから、嫌で仕方ない営業の仕事から離れることは、ある意味異動申告より容易ですが、将来は無くなるも同然の覚悟が必要です。
ただ、将来無くなるも同然でも良い、だったり、出世しなくても副業で稼ぐように努力する、と言うような心構え・考えであれば、全然ありです。
あなたの人生設計、あなたにとっての幸福とは何かと言う観点で考えてみるとよいです。
営業から異動したいのは逃げ?

営業から異動したいというのは、別に逃げでも何でもありません。仕事だからと言うだけで、逃げだの甘えだの良く耳にしますが、全くそんな事は無いです。
嫌な仕事を無理に続ける必要は無い
嫌な仕事を無理に続ける必要はありません。
社会人って、嫌な事や辛い事を耐えて、その代償として給料をもらうみないなイメージがありますよね。
だから、嫌な営業の仕事も歯を食いしばって、無理して頑張らないといけないみたいに思ってしまいますが、全くそんな事はありません。
確かに、頑張らなきゃいけないとき、踏ん張りどころみたいなのは、営業の仕事に関係なくどんな仕事でもあり得ます。
しかし、そもそも営業の仕事に嫌気が指していたり、辛くて耐えれないという状態ならば、それ以上無理する必要は無いです。
私も実は、自分で言うのも何ですが責任感があり、仕事に対して厳しい姿勢でした。
仕事も人間関係も辛くて苦しくて辞めたいと思っているのに、「まだまだ自分が甘い」「辞めたい等言える立場ではない。」と、自分を厳しく責め、無理に続けました。
が、その結果心身を壊しました。
嫌で合わない仕事を無理して頑張って、その結果心身壊してその後の道が断たれるかもしれないとか、アホみたいですね。
無理は禁物です。自分に正直で行きましょう。
あなたを批判する人は無視でOK
とはいえ、営業から異動したいとか言う思いを吐露すると、甘えだとか、これからの人生通用しないとか、必ず、あなたを批判する人が居ます。
絶対います。間違いなく居ます。
そういう人は、完全無視してOKです。
「辞めたいなんて甘えだ」なんて言う人も居ますし、「異動なんかできる訳ない。営業で人生全うするしかない。」という諦めモードな批判もあります。
「オマエに何が出来るんだよ」というハラスメント手前なことを言う人も居るでしょう。
こういった意見に振り回されたり影響されないようにしましょう。
あなたの意見、考えが重要です。
こうした周囲の特に批判的な意見は、あなたの考えとは逆だと思いますので、それを鵜呑みにしてしまうと、異動に対してあなたがネガティブな印象を持つようになってしまいます。
結果どうなるかと言うと、「やっぱ異動なんて無理なのかな。やめとくべきなのかな。」みたいな消極的な気持ちになってしまい、不安から行動を起こせなくなり、現状維持の営業のままみたいになります。
もしそのままだと、その先どうなるかと言うと、早ければ1年後くらいに猛烈に後悔します。何故あの時他人の意見を鵜呑みにしてビビッて異動しようと行動しなかったのか、と。
「あの時自分の意見を押し通して行動したらよかった。」
こう思います。
時は戻せないので、批判的な意見、反対の意見は無視し、あなた自身の意志を貫きましょう。
営業から異動したいけど出来ない場合の手段

営業から異動したくても出来ない、見込みが立たない(数年かかりそう)、あるいは、心身の異常を理由に異動はしたくないという事であれば、転職を検討しましょう。
異動は、あなたの力だけではどうにもならないです。
少なくとも今の部署、それから異動先の部署の管理職同士が合意し、上層部や人事がそれを承認しないと異動は実現しません。
しかも、余程の事が無い限り、年に1回から2回程度なので、チャンスが非常に少ないです。
よって、むしろ、異動できないケースの方が多いです。
そういう場合は、もう異動は諦めて、転職と言う道を選ぶ方が良いです。
ポイントは、営業としてではなく、営業とは違う、つまり今までの経験やスキルを活かしつつも営業ではない仕事に就くための転職と言うことです。
通常、転職に際してあなたはどう見られるかと言うと、「営業としての即戦力」として、見られます。
なので、一般的な転職とともに、営業の経験を活かしつつ営業ではない仕事という転職活動が必要です。
営業の経験を活かしつつ、営業ではない仕事は以下が挙げられます。
デジタルセールス
Webマーケティング
デジタルセールスは、インサイドセールス、オンラインセールス、カスタマーサポート(カスタマーサクセス)の3つを総称した呼び名です。
Webマーケティングは、その名の通り、Webつまりインターネット(WebページやSNS等)を駆使してマーケティングを行う仕事です。
どちらも営業として実際に顧客対応していた際の経験や、現場でしか感じられない事を活かすことで、あなたにしかできないデジタルセールス&Webマーケティングが可能です。
また、求人としてはどちらも営業経験を求めることが多いので、うってつけですね。
転職は、職務経歴書や自己PRなどは、自分の棚卸、整理をしないとうまく作れませんから、結構時間がかかります。早めに活動開始した方が良いです。


まとめ
まとめますと、営業から異動したいという事であれば、まずは社内の異動申告のような制度を行使しましょう。
異動だと話にならない(全然取り合ってもらえ無い、希望が叶いそうにない)、箸にも棒にも掛からないという場合は、次の動きです。
今の会社に居続けたいならば、将来を犠牲にしてでも心身に異常がきたしていると言えば、別の部署に異動させてもらえる可能性が高いです。
今の会社に未練も何も無いならば、転職やキャリアチェンジをしましょう。
営業職の経験があれば、デジタルセールスやWebマーケティングなど、営業職とは異なりつつも、経験を活かせる仕事があります。
あなたにとって、価値ある人生とは何か、重要視すべきは何かが見えてくれば、手段はおのずと決まります。
営業やめれるように、頑張ってください!
今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。