上記に対して、お答えします。
私は営業からマーケティング部門に移り、Webマーケティングを仕事のひとつにしています。
BtoBのビジネスです。
Webマーケティングってどういう仕事?と言うのを、実際仕事をしている私が解説します。
Webマーケティングの仕事のイメージを持ってもらえると嬉しいです。
Webマーケティングの仕事
Webの手段を使っての集客
端的に言えば、Webマーケティングとは、Webを使って集客することです。
SNSとか、ホームページとか、色々なWebの手段を使い、顧客を集める事を言います。
顧客が集まらないと、そもそもビジネスが成り立たないからです。
実際の店で考えれば良くわかると思います。
客がゼロの店は、当然売上はゼロですよね。
のぼりを出したり、看板を出したり、「セール中!」みたいな張り紙をしたりすると、それにつられて顧客が店に来ます。
それをWebでやるのです。
一番身近なのは、検索ですね。
あなたもよく、色んなキーワードを、ヤフーだとかGoogleで調べますよね。
それらで調べて出てきたホームページを上から見ていき、あなたの求める情報があるかどうか、と言う感じでWeb(インターネット)を使っていると思います。
まさにそれです。
BtoBのビジネスでは、簡単にその場でサクッと購入とはならないので、いかにして自社の製品やサービスを広く知ってもらうか、HPからの問い合わせを増やすか、と言う観点で集客をしています。
顧客の視点で言えば、契約の問題とか、社内の承認の問題などもありますから、BtoCのビジネスのように、Webだけですぐに購入、というのはなかなかありません。
このように、企業が、いかにして、自社のECサイトやホームページにアクセスしてもらうか、を試行錯誤するのがWebマーケティングです。
Webのみでの購入や契約(主にBtoC)
これは主にBtoCつまり、一般消費者向けですが、購入や契約までもっていくのもWebマーケティングのひとつです。
ホームページやECサイトにお客さんを呼んで、来てもらうだけではなく、買ってもらうのが本来の目的ですよね。
なので、顧客にホームページやECサイトに来てもらい、そこからさらに買ってもらうためにはどうすればよいか、という点で色々と策を打つことが重要です。
どうすればホームページやECサイトに来てくれたが、高い確率で買ってくれるか、更には客単価を上げるにはどうすればよいか、と言った事を、Web上で行うのです。
例えば身近な例で言いますと、「あなたへのおすすめ」とか「これを買っている人はこれも買っています」というような提案と言うか推奨みたいなのが出てきますよね。
あれはまさにWebマーケティングで、より多くのもの、より高いお金を使ってもらうための作戦的な感じです。
時にあれを不快に感じる人も居るかもですが、一定の割合で「あ、確かにそうだ」とか「あ、それも欲しい」って感じる人が居るので、あのような提案が出てきます。
事例は他にもありますが、一旦ここで区切ります。
このように、いかにして商品を買ってもらうか、更には多く買ってもらうかというところまでを考え、その為に色々な手段を講じるのがWebマーケティングです。
集客手段の検討・調査・実行・分析
これはBtoBビジネスも、BtoCビジネスもどちらにも言えますが、集客手段の検討・調査・実行・分析がWebマーケティングの仕事でもあります。
例えば、一口にWebと言っても、様々なものがあります。
YahooやGoogleなどの検索エンジン
TwitterやInstagram等のSNS
Youtubeなどの動画サイト
上記に出す広告
ざっと浮かぶだけでもこれくらい手段があります。
この中で、何をどう活用すれば効率的にWebからの集客が出来るか、を考えて実行していくのです。
例えばですが私が今やっているBtoBビジネスのWebマーケティングは主にYahooやGoogleなどの検索エンジンでの検索で自社の製品やサービスの紹介を上位に表示させることです。
何故かというと、BtoBビジネスで、自社の課題に対しての解決策に関する情報を集める人の多くは、検索エンジンを使うからです。
TwitterやInstagramは殆ど使いません。TwitterやInstagramはあくまでデータ上のみですが、一般消費者のユーザーが多いため、調べる側から見ても、欲しい情報が無いからです。
つまり、そんなところにいくら注力して集客をしようとしても、そもそもターゲット、つまり売りたい相手が違うので、集客は望めませんよね?
なので、どういった手段で集客するのが効率的か、データを分析して仮説を立てる等して実行していくのです。そして実行のみならず、その結果をもとにアクションを変えていくのです。
ざっくりですが、こんな感じで、色々ある手段を調査して実行し、分析していくのもWebマーケティングの仕事です。
Webマーケティングに求められるスキル経験
マーケティングのスキル経験は当たり前のものなので、意外と知られていないかもしれないなと感じるものをまとめます。
マーケティングスキル
当たり前すぎかもですが、マーケティングのスキルは非常に重要と言うか必須です。
マーケティングスキルと言うと一言ですがざっと以下です。
マーケティングツール(Salesforce、Dynamics365等)の使いこなし
Google Analiticsの使いこなし
データ分析、顧客課題分析、広告分析などの分析スキル
広告運用
これらは基本的な内容です。
他にもWebマーケティングを行う分野やターゲット顧客に関する情報収集とか業界知識、トレンドの把握なども求められます。
実際、SalesforceやGoogle Analiticsは、私の会社でもよく使っています。
いずれもしっかりを学び実践を通して経験することで身につきますし、専門的な学習講座などもありますので、1人で頑張る必要は無いです。
なお、1人で学びたいという人向けには、書籍もありますので、ご心配なく。
営業の経験
営業の経験は、Webマーケティングの仕事で非常に活かせます。
本当に顧客が何を求めているかが分かる
営業がWebマーケティングに求めているものが分かる
顧客が何を決めてに製品やサービスを選ぶのか分かる
上記の通りです。
例えば、Webマーケティングもそうですが、自社の製品やサービスの優位性を前面に押し出し、差別化するような情報を発信すれば売れると思っていますが、実際はそうではありません。
政治的なこと、つまりは贔屓にしている企業や担当者のものを採用するということがありますから、いかに優位なものであっても採用されないというケースが多々あります。
また、担当者が良いと言っても、企業内では承認行為と言うものが必要なので途中で、上記の通りひいき目や予算等から却下されることもあります。
要するに、製品やサービスの優位性をアピールするだけでは売れないので、何か違うアプローチを考えねばならないのです。
ただ、実際はWebマーケティング担当は、営業を経験していない人が多く、本当に必要とする情報の発信や、営業がWebマーケティングに求めている事をキャッチできないというのが実態としてあります。
営業からすれば「Webマーケティング(マーケティング)部隊は役に立たない」という事があります。
なので、営業を経験していれば、その経験はWebマーケティングで非常に活かせます。
企画力
企画力も、Webマーケティングの仕事としては求められます。
単純に情報を発信したり、集客をしても他の企業と同じ事をしていては目立ちませんし知名度アップなどもしません。
他の企業がやっていない事や思いつかなさそうなことを企画し、実行していく力が求められます。
もちろん、Webマーケティングの目的とか、何をどうしたいかによって、企画すべき内容は大きく変わりますので、一概に全てが良い悪いはありません。
しかし、求められるものは、知名度の向上、ブランド力の向上、リード(購買行動に移る可能性のあるアクション。例えば資料請求、問い合わせ等です)量アップ等、ビジネスチャンスを広げることです。
それに向けて、新しくも魅力的な事を企画していく必要があります。
難しいと思うかもですが、これは営業の経験があるだけでも新しいアイデアが生まれますので、ビビることはありません。
PDCAサイクルを回す力
Webマーケティングに限らずかもしれませんが、PDCAサイクルを回す力は求められます。
Webマーケティングはトライ&エラーの繰り返しです。
Googleの検索アルゴリズムによって影響度が変わるため常に改善が必要。
これをやればうまくいく等の決まったものが無い。
常に改善したり新しいコンテンツを出す等の継続が求められる。
例えば上記のような感じで、全ての仕事が常にPDCAのどれかをやっている、と言う感じです。
営業の仕事でも同じかもですが、分析/調査というところが営業の仕事よりもかなり綿密にデータとして出てきたり、踏み込んだ分析をして・・・と言うことになります。
営業の仕事をしていると、自分の営業活動を分析して・・・・という時間はなかなか取れません。
顧客対応が全てに優先されますからね。社内に向けた仕事なんて完全に後回しです。
しかしWebマーケティングはそうした顧客対応は不要で、こうしたGoogleとの闘いやトライした結果の分析とそれを踏まえた次のアクションを取るなどの動きが重要です。
Webマーケティングの仕事のメリットデメリット
メリット
顧客対応からの解放
これは営業からWebマーケティングの仕事に就けたときと言う前提ですが、一番しんどくてストレスフルな顧客対応から解放されます。
私もこれを求めてWebマーケティングの仕事ができるように行動したと言っても過言ではありません。
何というか、表と裏のあるドロドロした人間関係や、表ヅラだけ良い顔しておいて・・・等のストレスと言うか神経すり減るような事をしなくて良いです。
実際やってみると、顧客対応からの解放はマジで最高です。
売上ノルマからの解放
売上ノルマからの解放も、Webマーケティングの仕事なら実現できます。
正確に言えば、個人での売上ノルマからの解放、と言う感じです。
Webマーケティングの仕事は営業の仕事より圧倒的に多くに人が関り、みんなでチームの目標を達成していく、みたいな感じです。
実際私の仕事もそんな感じで、チーム全員で目標を立てて達成を目指す、と言う感じです。
営業だと、1人1人売上ノルマが決まっていて、それの達成を目指しますから、自分がコケたら終わり、と言う感じですよね。
Webマーケティングの仕事は、みんなで一つの目標を達成するという完全チーム戦なので、1人がコケても全然大丈夫と言う感じです。
1人1人の負担が少ない感じなので、売上ノルマに対するストレスも大幅減で最高です。
クセのあるウザい人が少ない
感覚ですが、Webマーケティングの仕事に関わる人は、営業のようにクセがあったりウザいノリの人は少ないです。
営業でクセのある人はWebマーケティングの仕事は合わないので、異動希望を出しても欲しがられないからですね。
実際にWebマーケティングの部署に異動してから軽い懇親会をしても、営業のような悪ノリはありませんし、時間キッパリ2次会行くかどうかみたいなグダグダな事はありません。
仕事面でも、みんなで力を合わせてミスを補い合って、みたいな感じでフレンドリーです。営業のオラついた感じと常にイライラしていて「テメエ何やってんだよ!!!」みたいな荒い事はありません。
社内の人間関係のストレスからも解放されます。
デメリット
営業とは異なる思考をイチから身に着ける
営業とWebマーケティングの仕事はかなり異なる思考や脳みそを使う点は、デメリットと言うか、最初シンドイ点です。
営業の観点や知識経験ももちろん必要ですが、いざ最初にWebマーケティングをやってみると、ちょっと地に足のついていない状態で走り始めます。
徐々に追いつくので必要以上に焦る必要は無いですが、営業をずっと惰性で続けるのではなく、いわば新しい筋肉をつける感じになるので、人によりますがデメリットと言えます。
見えない敵との闘い
表現は良くないかもしれませんが、見えない敵との闘いです。
営業やっていれば、キーマンをオトせば勝ったも同然ですが、Webマーケティングの仕事はそうはいきません。
先に述べたように、Googleの検索アルゴリズムという見えざる敵を相手にしたり、Webページにアクセスしてくれる見えない客を相手にします。
営業と比べると、これが最も大きな違いですね。
とはいえ、売上ノルマや顧客対応のストレスと比べれば全然楽です。
内勤が多い
当然かもですが、顧客対応が無いので内勤、つまり、オフィスでの仕事が多いです。
営業だと、気分転換にもなりますし、何ならノルマさえ達成していれば別にテキトーにサボっていても問題無いし、バレませんよね。
Webマーケティングだと、これまでやってきた外回りといったようなものが無いので、その点は最初は慣れないかもです。
しかし、言い方を変えれば、別にリモートワークで成り立つ仕事でもあります。
実際私が異動したWebマーケティングの部署では、基本、リモートワークで、打ち合わせは全てリモートで行われてます。
効率的で良いですね。営業だと、足しげく通ってとか、会って話をしないととか、打ち合わせ後に飲み会行こう見たいなのがありますが、Webマーケティングではそういった事もありません。
1ヶ月もしないうちに慣れます。
まとめ
まとめますと、Webマーケティングの仕事は、Webを活用して集客したり、その客に製品やサービスを買ってもらう等の事を言います。
やり方や内容は異なりますが、一つ言えることは、どの会社でもWebマーケティングの必要性は高まっており、各社で専門部署を作るなど、非常に伸びてきている仕事です。
営業の仕事と比べれば、個人の売上ノルマは無いし、顧客との人間関係で神経すり減らしたらり、ストレスフルに感じる事も少ないです。
ただ、どんな仕事もそうですが、メリットデメリットはあるのでその点はご理解をしてください。
答えはもちろん、何となくこれかな?という道しるべも無い、いわば答えの無い仕事なのでその点が苦労するかもですが、営業のストレスより圧倒的にマシなので、Webマーケティングの仕事はおススメです。
今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。