こういった疑問にお答えします。
私は過去、転職によって会社を辞めるときに、有給休暇を殆ど消化しないで辞めた経験があります。
正確には、消化させてもらえずに、「さっさと辞めろ」という感じでした。
有給休暇を消化しないで辞めるのは、損しかないので、何としてでも消化するくらいの勢いで行くべきです。
荒っぽい手段使っても良いと思いますよ。それもご紹介します。
これを読めば、有給休暇を消化しないで退職した場合の、あなたの損害とそれの回避策が分かります。
有給休暇を消化しないで退職した場合
お金を捨てることになる
有給休暇を消化しないで退職した場合、お金を捨てることになります。
有給休暇は、その名の通り、給料が出る休暇になりますから、それを消化せずに捨てるということは、有給休暇の日数分でもらえる給料を捨てる、ということになります。
働かないのでお金もらえないという点では、なんとなく納得感もあるような気がしますので、なんとなく不労所得的な感覚があるかもなので、ちょっと軽視してしまいがちですが、シンプルに考えて、それはお金捨てることになると考えると、危機感を持つと思います。
実際私は金額にして、数十万円を捨てて退職しました。正確に言えば、さっさと辞めろと言われ、有給消化をさせてもらえなかったので、捨てさせられたという感じです。
数十万円という金額を聞けば、普通に考えてめちゃくちゃもったいないと思いますよね。
有給休暇の消化は、何とかしてやり切りましょう。
気持ちの余裕も捨てることになる
有給休暇の消化をせずに退職すると、気持ち的な余裕をも、捨てることになります。
今の会社を退職し、息つく暇も無く、次の会社での仕事・・・という怒涛な感じになります。
かなりバタバタしますよ。
実際私は、過去に、退職から次の会社の入社まで10日というのを経験したことがあります。
しかもその10日は年末年始の休みを挟む形でした。
気持ちがついて行かない感じがあり、しばらくは何かフワフワして地に足がついていない感があったのを覚えています。
また、もし次の会社での仕事に時間の余裕があったとしても、例えば1ヶ月期間が空いた場合、その間は無給状態ですから、長期間ではないとはいえ、気持ち的に不安になります。
有給消化をしていれば、次の仕事までの期間を十分取れますし、さらに、無収入の期間を極限まで短く出来るので、気持ち的余裕は、かなり持てます。
何が何でも有給休暇を消化すべき
上記の通り、有給休暇の消化は、何が何でも取得すべきと思います。
有給休暇の消化をしないで退職すると、正直、損しかありません。
何も得することが無いです。
お金も捨てるし、気持ちの余裕も捨てるし、ということで、あなたが得るものは何もありません。
なので、円満退社の事とかも考えていくと、気が引けたり、申し訳ない感もあるかと思いますが、それだけのためにあなたが犠牲となりますか?という感じですね。
トレードオフにしては、あなたの損が大きすぎるので、何としてでも有給休暇の消化をしないで退職というのは阻止すべきですね。
有給休暇を消化して退職するための方法
ちょっと荒いやり方もありますが、お金を捨てるより100倍マシだと思いますので、ぜひ実行に移してみてください。
有給休暇を消化する前提で退職日を決める
退職日を、有給休暇の消化を完了する日に設定して、退職するようにしましょう。
有給休暇は、余程の事が無い限り、取得可能な、労働者に認められた権利です。
上司が承認しなくても取れますし、長期の有給消化は認めないとか言うのは、ある意味法律違反で、法的には問題無く取れます。
ちなみに、会社は上司の承認が要る等としていますが、それってあくまでも、申請→承認というルートとエビデンスを確保するためだけのものです。
ちょっと脱線しますが、コンプライアンスとか企業統治とかで、独断やダブルチェックが機能しているか、などという点があります。
有給も、ダブルチェックみたいな感じなだけで、上司の承認が無いと取れないということは、あり得ません。
退職日について問われたら、有給休暇の消化ですと、堂々と言ってみましょう。
ここで申し訳ない感を出してしまうと、そこに付け込まれて、有給休暇の全消化の夢が潰えますので、「有給休暇を消化ですが、何か問題でも??」くらいのオラついた感じの方が良いですよ。
力ずくで有給休暇を消化する
とはいえ、上司の言うことは絶対みたいな会社だと、そうもうまくいかないです。
また、上司と仲が悪いとか、上司がクソなせいで辞めるとかだと、そんなスムースに話が行かないので、半ば強引に、力ずくで有給休暇の消化に持ち込むしかないです。
まずは人事部を盾にしましょう。有給休暇の消化が認められないことを人事に相談するのです。
マトモな人事部であれば、上司がどう言っていても、有給休暇の消化に持ち込める可能性が高いです。
もし、マトモではない人事部で、何もやってくれない、現場任せという感じなら次の手です。
人事部の人や上司に、「労基署に相談します」と投げかけてみましょう。
会社としては、この労基署に話がいってしまい、例えば今回のように有給休暇の消化が認められない等という事実が判明してしまうと、めちゃくちゃ面倒なことになります。
かみ砕くと、もし労基署に通報されて明るみになったら、まず注意されます。
そしてそれに加えて、改善策の提出を命じられ、半年後などにそのチェックがなされます。
これはめちゃめちゃ面倒くさいです。いわゆる監査みたいなもので、もし出来ていなければ最悪なので、会社としては、必死にこれらをやらねばなりません。
そしてこういった労基署への通報があったなどは、近いうちに社外に情報として知れ渡ってしまうので、会社のブランドとか信用が失われます。
会社としてはそれは絶対避けないと、新卒で社員が取れなくなり、最悪は業績の行き詰まり等になります。
会社がマトモに対応してくれなくて、のらりくらり有給休暇の消化をさせないような流れだと、労基署へのアクションをチラつかせれば、手のひら返して消化OKとなる可能性が高いです。
なお、本当に労基署にかけこんでもOKですね。
その場合は、次の方法も参考にしましょう。
有給休暇を消化する前提でバックレる
これは本当に最後の手段的な感じですが、有給休暇の消化を前提として退職日を決め、退職届を出し、バックレます。
あとはヨロシク的な感じで、退職日までに必要なことを退職代行に依頼をして、全てを一任します。
正直、社会人としては、あまり良くない行為ですが、労働者としての権利を無理やり捨てる事を強要され、それによってお金も捨てるのに、会社は何もしてくれないという感じなら、業を煮やしてもOKと思います。
大人の対応とか、社会人として、みたいなところはありますが、そんな事はキレイごとでしかないと思います。
数十万円規模のお金を捨ててまで、社会人として、とか、大人として、みたいなことを優先させる必要は無いです。
何よりあなたが損することは全く不要です。
バックレてしまいましょう。
ただ、バックレは諸刃の剣で、最悪の場合はあなたが職務放棄をしたみたいになり、懲戒解雇扱いになってしまう可能性があります。そうなると有給消化どころか退職金ももらえな等になってしまいます。
慎重に、あくまで最終手段として考えてください。
なお、退職代行は、ガーディアンというところが、値段も良心的で法的対応が可能なところになります。
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有給休暇を消化して退職するデメリット
無いように思えますが、有給休暇の消化をして退職するに際してのデメリットは、次で働く会社、つまり転職先の入社日の調整などが必要になってくるのが面倒なことです。
次の会社の人は、あなたに1日も早く入社してもらい、戦力となってもらうことを願っています。
そのため、言い方悪いですが、呑気に有給休暇の消化なんかしてないでさっさと入社してくれよ、と思っている可能性もあります。
また、有給休暇の消化日にあわせて入社日を調整できれば良いですが、そうもうまくいかない可能性もあり、有給休暇を消化したとはいえ、入社日まで空白の時間が出る可能性があります。
そうなると、まあこれは考えすぎですが、健康保険が無いので、怪我とか病気出来ないし、もしそうなったら実費になります。
国民健康保険に加入という手もありますが、そんな短い期間のために入って高い掛け金を払うのか?という気にもなるでしょう。
手続きも役所に行ったり云々で結構面倒です。
致命的なことは無いですし、あなたにとって大損するようなことも無いですが、こうしたデメリットが考えられる事は念頭に置いておいてください。
まとめ:有給休暇を消化しないで退職は損しかない
まとめますと、有給休暇を消化を消化しないで退職するのは損しかありません。
当たり前すぎな事かもですが、意外とその損の大きさに気づかない、そのために、易々と有給休暇を捨ててしまう可能性があるのかなと思います。
まず、有給休暇を消化しない事は、お金を捨てることと同じです。
それによって、気持ちの面での余裕も捨てることになります。
こう考えると絶対取った方が良いというマインドになってくると思います。強引にでも取った方が良いと、私は思います。
もちろんある程度常識の範囲内や、円満退社を意識した対応が必要ですが、時として、手段を選ばなくても良いと思います。
有給休暇の消化って、それ自体ちょっとどうなの?という感じもあるかもですが、何が何でも消化しきって退職する方向にもっていくべきと思います。
今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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