こうしたお悩みにお答えします。
営業辞めたいって相談したら、それは甘えだって言われたり、あるいは相談前でも辞めるなんて甘えだ見たいな情報が結構ありますよね。
そうなると、なんだか辞めるのが不安になってきますよね。
実際のところが分かれば、かなり気持ち的に楽と思います。
この記事では、私の実体験をもとに、営業を辞めるのは甘えなのか、解説していきます。
参考にしてみてください。

営業辞めたいのは甘えなのか?[結論:甘えではない]

結論から言いますが、営業を辞めたいのは甘えでも何でもないです。
甘えと思ってしまうのは、周囲の意見を鵜呑みにするからです。
社会人たるもの、辞めたいなんて思うのは言語道断。
今辞めても、今後も同じ。次で役に立たなくなる。
まだ営業の醍醐味を知らないからだ。
それ以前に今の仕事を全うするのが社会人としての務め。
いや、甘え以外ないでしょ。何言ってん??
例えば上記の通りです。
こうした意見は、あなたの周囲でも良く耳にすると思いますし、ネットで調べてもこうした情報がたくさんあります。
一歩踏みとどまってもう少し努力してみよう、上司や先輩の真似をしてみよう、自分で楽しめるような工夫をしよう、といったポジティブ思考がありますが、全然あなたが求めているアドバイスではないですよね?
「いやいや、それが出来たら辞めたいなんて思わないよ」
こんなツッコミをしたくなると思います。
その通りで、辞めたいって思う時点で、既に、営業の仕事に対しては何をやっても前向きに考えれない状態ですから、いくら楽しめるようにってやっても、無駄ですし、そもそもそんな気持ちすらもうありません。
こうした、もう少しガンバロー的なのは、世間一般、大多数の意見がそんな感じだから、それに巻き込まれてあなたも「やっぱり甘えなんだ」って思ってしまうだけです。
確かに、何かもう少し仕事を工夫したり、捉え方を変えたり、努力が足りないとか言う可能性もゼロではありません。
しかし、最終的にそれが甘えかどうかを決めるのはあなたであり、周りの意見ではありません。
もっと言えば、甘えと言うのは他人の意見であり、その人はあなたと生まれも育ちも性格も考え方も何もかも違います。
そんな意見に左右されないようにしましょう。
あなたが、甘えではないと感じるなら、それは甘えではないのです。
営業辞めたいのは甘えではないと言える人

それでも、「甘えかな」というご自身の考えに疑問を持つと思いますので、これは甘えではないですねと言えるパターンをご紹介します。
売上ノルマに追われるのが苦痛で仕方がない
営業と言えば売上ノルマですが、それに追われる日々が苦痛で仕方ないという事であれば、辞めるのは甘えではないです。
間違いなく仕事が合ってません。適性としてミスマッチです。
売上ノルマを苦痛と感じている時点でそう言えます。
営業を続けている人は、少なくとも苦痛を感じていませんし、中には、達成か未達成かを楽しむ人すらいます。
また、逆にただの数字、達成も未達成も、ただの水物(つまり、運、状況、景気、担当等左右されるファクターが非常に多い)なので、あまり気にしてないという人も居ます。
少なくとも、苦痛は感じてません、だから営業の仕事を続けられるんですね。
売上ノルマは営業の代名詞とも言えます。それが苦痛ならば、辞めるのは甘えではなく、確実に適性をミスっています。
嫌がられる事をしたくない
嫌がられることをしたくないと感じているならば、営業を辞めるのは甘えではないです。
営業の仕事って、90%くらいは嫌がられそうな、売り込みの活動、テレアポ、情報や人間関係ヒアリング等です。
あなたが営業を受ける立場で考えると、どれも嫌ですよね?
売り込みはうっとおしいなって思いますし、テレアポもいきなり電話かけてきてなんやねんって思います。情報や人間関係など色々根掘り葉掘り聞かれるのも、うざったいですよね。
「待ってたよ!〇〇君!!」なんて歓迎してくれるのは、年に1回あるか無いかです。
どの仕事でも、嫌われる事はゼロではありません。しかし営業の場合は仕事自体が嫌われるような行動と言う事がありますから、嫌われる事をしたくないという性格ならば、営業を辞めても甘えではないです。
人付き合いが苦痛
営業と言えば、人付き合いですので、それが苦痛なら、辞めたいと思ってもそれは甘えではありません。
これもまた、あなたの適性と仕事がマッチしていないと言えます。
営業をやってきた経験からすると、正直、製品やサービスの違いや差別化なんて、比べてみたら殆どありません。
何が言いたいかと言うと、結局、仲が良いとか、付き合いが長いとか、担当者から役員まで顔が広い、などと言う点で、ビジネスは決まるということです。
つまり、人付き合いで、ビジネスはとれて、売上ノルマも達成できるという訳です。
なので、頻繁に顔を出す、接待しまくる、好かれる、相手の懐に飛び込む等あらゆる手段を使って人付き合いをしていかねばなりません。
実際、営業成績残している人は、人付き合いが本当にうまいし、相手の懐に飛び込むのもうまいです。接待もしまくって、良好な関係を築くのが非常に得意です。
更に、相手の性格はもちろん、AさんとBさんは仲悪い、C常務とD副社長は友達人事、E専務はこれ以上出世しない、等という顧客内の人間関係や派閥も把握していく必要があります。
私hq、こうした人付き合いや人間関係の構築はもう生理的にすごく嫌で、営業の中では一番嫌いな仕事のひとつです。
上司から、「関係をさぐってこい」とか、「なんで客の内部の事を知らねえんだよ!!」みたいに言われますが、嫌いだしやりたくないからやらないのです。
だから接待とか飲み会の場も殆ど作りません。
深く付き合いたくないし、面倒な問題に巻き込まれたくないし、それ以上に、人付き合いが苦手だからです。
営業以外でも社内の人との付き合いは多少必要なので、全く拒否することはできませんが、必要以上の人付き合いが苦手なら、営業を辞めたいと思っても甘えではないと言えます。
交渉事が苦痛
営業の仕事は交渉事が多いですから、交渉事が苦痛、言い換えると要求を強く申し出て押し通すというのが苦痛な人は、営業の仕事は向いていませんから、甘えではないです。
この交渉術というのは、習得するのにかなり苦労します。
私も営業やり始めのころ、こうした交渉事はめちゃくちゃ苦手で一番嫌いでストレスを感じる仕事でした。
例えば価格交渉で言うと、以下のようなそもそもの違いがあるからです。
お客さん:安く買いたい
会社:高く売れと指示
真逆ですよね。
だから、お客さんから安くしろと言われても会社の承認がおりないという、絵にかいたような板挟みになります。
こういう場合、この価格の理由、過去実績、などなど色々理論武装しますが、最終的には、営業が頭を下げて、何とかこの値段でお願いしますって、頼み倒すしかありません。
またほかにも、契約の交渉があります。契約条件は重要な営業の仕事ですが、これは価格以上に疲弊します。法務部門も巻き込んで、時には真っ向から対立して一向に合意できないってこともあります。
この場合も理論武装して説明して、ということはもちろんですが、良好な人間関係を築かなきゃいけないのに戦いが必要という非常にストレスフルな状態になります。
しかもこうした契約条件でもめているときには、社内のプロジェクトリーダー等から、「早く契約しないとプロジェクトが始められないじゃないか!!」と怒られます。
さっさと合意しろって簡単に言うのですが、そんな簡単じゃないのが契約条件です。時間も労力もストレスもかかります。
こうした交渉事が苦手と言うか、自分には無理だ、ストレスしか感じないという方は、営業を辞めても甘えとは言えません。
相当の場数をこなさないと慣れてきませんし、向き不向きあります。
理由はハッキリ分からないけど辞めたい
実はこれが重要なのですが、それとともに、一番甘えと思われるものです。
「他人に理由は説明できないけど辞めたいと思う」「生理的に合わない」と言うこんな感じならば、本能的に営業が向いていないと言えます。
しかしこうした、なんとなく・・・と言う感じで辞めるのが、一番甘えと思われますよね。でも、何でも向いていないものってありますし、逆に向いているものってのもあります。
例えば私の経験で言うと、営業を辞めようって思ったキカッケは「やっぱり俺は営業は向いていないな」って直感的に思った、と言うものです。
直感的ってなんだよって思いますよね?
まさに、「なんとなく」「生理的に」でした。
転職活動のときは、誰かに説明できるように、いわば後付けで、自己分析して理由を明確にしましたが、一番最初のトリガーはこんな感じです。
なので、理由は分からないけど辞めたいってのは、逆に本当に辞めるべきというサインと言っても過言ではないです。
そんなもん甘えだという周りの意見は気になりますが、あなたの本能の声に従いましょう。
なんでもかんでも営業ってなってる
なんでもかんでも営業ってなっているのであれば、仕事の量が一向に減らずに増える一方ですから、辞めるのは甘えではありません。
営業は、何でも屋みたいに扱われることが多いです。例えば私の会社では営業の仕事はあれもこれも、まさになんでもかんでもです。
取引先の役員への年賀状の宛先チェック(人事異動等の都合)
顧客データベースのメールアドレス抜け漏れチェック
広報誌の送付先確認
セミナー、講演会の案内
バックオフィスがミスッた事によるクレームの謝罪(担当顧客だからと言う理由)
営業の仕事とは思えない、または別の部署がやるべきような仕事ばかりですが、こういった仕事がなぜか営業に振って来るのです。
あなたも、「なんでこれ営業がやるの?オマエの部署の仕事じゃないの??」と思いたくなる事が多々あると思います。
こうした場合、仕事の分担はもちろんですが、効率化が全くできていないので、営業辞めたいと思っても甘えではなく、無理もありません。
例えば年賀状の宛先チェックとか顧客DBの情報チェックとか、日経新聞の人事情報サービスとか、SANSANみたいな名刺管理システムを連動させれば、一瞬で終わるのですが、それを手作業で営業に確認させるとか、アホすぎて言葉が出ないですね。
「とりあえず営業に聞いておけ」みたいな確認ルートが出来上がってしまっています。
なんでもかんでも営業ってなっていたら、辞めても甘えではなく、至極全うな理由と言えます。
心身に異常が出ている
営業やっていて心身に異常が出ている場合は、問答無用で今すぐ辞める方向でOKです。
身を削ってまで仕事する必要はありません。
過呼吸になる、無茶苦茶気合入れて奮い立たせないといけない、蕁麻疹が出ている、胃が痛かったり吐き気がしたりする、朝が憂鬱で起きれない、毎日全く楽しくない、ずっと落ち込んでる、、、などなどです。
私は昔、体に異常がでてもメンタル崩壊しても営業の仕事を全うしないといけないみたいな変な責任感?を持ち、耐えて耐えてと言う状態でした。
冷静に考えて、仕事で心も体もおかしくなっているのに辞めないって事が異常ですよね?
でも実際仕事しているとそんな風に考えれなくて、何故か、逃げる・辞めるって選択肢が出てこないんですよね。
何というか、ここから逃げたら今後も同じようになりそう、弱い人間だと思われて嫌だというプライドの高さ、そもそも辞めたら次の仕事が見つからないかもと言う不安。
こうしたものが、あなたを営業を辞めることから離れさせています。
が、深呼吸して冷静になってみてください。何なら、現状を紙に書いて整理してみてください。
仕事が原因で心と体が壊れているのに、まだ続けるのですか?
例えるなら、足捻挫して歩けないのに走ろうとしているみたいなものです。
仕事が原因で、心身に異常が出ているならば、辞めてもそれは全く甘えではありません。

営業辞めたいと言って甘えと言われても無視した私
ここで実体験をお話ししようと思います。
私が実際に営業を辞めたいと思って、辞める宣言をしたら、甘えだ、そんなんじゃやっていけないと、見事に言われたという話です。そして完全無視して辞めたという話です。
当時の部署の事業部の責任者、いわゆる事業部長とか本部長みたいな人から言われました。
しかし、私は一切聞く耳を持たず、無視して辞めました。悩むとか踏みとどまるとかありませんでした。
営業は全く希望していなかったし、何なら一番やりたくない職種で、それでも営業配属になったので、吹っ切れてやってみましたが、それでもダメでした。
ダメなものはダメ。無理なものは無理。向いて無いものは向いていないのです。
それを説明したところで、【甘え】の一言でぶった切られるのですから、当然無視です。
更にそのころは、自己分析や今後人生設計、更には自分にとって何が重要と思うかという価値観の整理もしていました。
なので、「俺の人生は俺が決める。俺の判断が正しいとか甘えとかは俺が決める」という固い意志を持っていました。
最終的にはここに尽きますかね。甘えと言われても、お前に分からないだろというしっかりとした考え・意志・理由と、自分の価値観を自分で把握することです。
まとめ
営業を辞めたいというのは世間一般的に見れば甘えなのかもしれませんが、そういった世間一般の声とあなたの意志は異なるので、無視してあなたの意見・考えを一番に考えてください。
また、以下に当てはまる、あるいは近い人は営業辞めるのに甘えとは言えないので、これも参考にしてください。
売上ノルマに追われるのが苦痛で仕方ない
嫌がられることをしたくない
人付き合いが苦痛で仕方ない
交渉事が苦痛で仕方ない
理由はハッキリ分からないけど辞めたい
なんでもかんでも営業ってんってる
心身に異常が出ている
営業を辞めたいって思ったら、少し考えてそれでも意志が変わらないならば、辞める方向でOKです。
仕事はいくらでもありますし、会社もいくらでもあります。お金と時間は必要ですがスキルを身に着けて転身することも可能です。
今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。