こうした辛い気持ちになっているあなたへ、アドバイスをさせていただきます。
飛び込み営業は、営業の仕事の中でも最もつらく、嫌な気持ちになり、それがやがて恐怖心へと変わっていく仕事です。
このデジタルが発達した時代にも、飛び込み営業はまだまだあり、新人の登竜門だったり、未だに飛び込み営業主体の営業をしている会社もあります。
その厳しさ、辛さゆえに、あなたのような怖い感情を持つのは普通ですが、問題はその怖さをどうするか、どうできるか、です。
この記事では、そんな飛び込み営業が怖いという感情を持っているあなたへ、抜本的な解決策も含めてアドバイスをいたします。
参考になれば嬉しいです。
では参りましょう。
飛び込み営業が怖い・・・もう無理だと思ったら
飛び込み営業が怖いと感じているのであれば、すぐにでも、辞める方向で考えた方が良いです。
恐怖を感じる仕事なんて、普通ではありません。
特に、サラリーマンやっていて、毎日が怖いというのは、明らかにおかしいですし、そんな仕事をやらせる会社は、おかしいです。
高所恐怖症の人に、高い所で仕事させるようなもんです。
しかもそれを、希望を聞かずに、適性も考慮せずに、ガラガラポンで配属し、強制させている訳です。
私も飛び込み営業は恐怖しか感じず、苦痛でした。
人付き合い苦手だし、人見知りと言うか、知らない人と話をするのが苦手なので、飛び込み営業なんてまさに苦手のオンパレードでした。
嫌ですよね。毎日憂鬱でたまらないかったです。
社会人たるもの仕事は完遂、みたいなナゾの体育会系的なマインドが今でもありますが、無視しましょう。
恐怖を感じる仕事なんか、続ける価値も無ければ、それで得られるものもありません。
仮に、飛び込み営業が仕事のうちの一部であったとしても、その恐怖に支配されることが苦痛であり、負担が大きいのであれば、十分、辞めるに値する状態です。
一部だから我慢しろよと言う意見もありますが、あなたにとっては耐えがたい苦しみですから、他人の意見は無視しましょう。
あなたの基準で判断です。
飛び込み営業が怖いと感じる理由
知らない人にいきなりアタック
知らない人にいきなりアタックするのは、嫌だし辛いし恐怖ですね。
冷静に考えたら、嫌がられるし、断られるし、非常識ですよね。
何の面識も無いし、縁もゆかりもないのに、いきなり売り込みに行く訳です。
普通に考えて、怖気づいてしまいますよね。
また、例えば以下も飛び込み営業の一種で、知らない人にアタックです。
駅前などでいきなり「名刺交換してください」と言う
道端でいきなり「アンケートに答えてください」と言う
想像しただけで恐怖ですね。
知らない人に売り込みでいきなりアポも取らず行くのですから、相当の勇気が要ります。
それがやがて恐怖心になります。
成功体験がほぼゼロ
飛び込み営業の成功率は極めて低いため、成功体験を積むことが出来ません。
どんな人間でも、褒められたり成功したら嬉しくなるし、叱られたり失敗したら落ち込みます。
飛び込み営業は、基本的に断られたり、受付でつないでもらえず帰らざるをえなかったり、名刺置いても連絡が来ない等、ヒット率が極めて低いです。
もちろん、ゼロではありませんが、100件アタックして5件くらいは話を聞いてもらえる感じでしょうか。
一般の家やマンションへの飛び込みはもっと低く、100件アタックしたら1件話を聞いてくれるかどうか、です。
このように成功体験がほぼゼロなため、最初は気合で乗り切れていても徐々に負け癖がついてきて、「どうせまた断られる」というマインドになってきます。
そして徐々に、断られるのが怖くなってきます。
しかし、その恐怖を感じる状態で、断られるのがほぼ分かっていてもアタックを続けなければいけないのです。
恐怖に打ち勝つのは、めちゃくちゃ大変です。相当なパワーと勇気も要ります。
それでもまた、断られるのです。
恐怖に打ち勝つのに、また恐怖が来る。
常に恐怖と言う感情を持ってしまうのが、飛び込み営業です。
負の積み上げでメンタルやられる
成功体験がほぼゼロと言う事に似ていますが、とにかく断られたり、追い返されたり、時にボロクソに暴言を吐かれたりするので、負の結果を積み上げ続けることになります。
そうなると、メンタルがやられて、そのうちに崩壊します。
自分は必要とされてない
断られても別に誰も困らない
断られたり暴言を吐かれるために仕事しているのか・・・・
仕事にやりがいを微塵も感じない
恐怖を感じて楽しくも無いし成功体験も詰めない、さらに得られる経験値も無いと来たら、プラスの要素が全くありません。
こんな日々を過ごしていたら、よほど強靭なメンタルを持っていない限り、メンタルやられます。
あくまで個人的見解ですが、こうした飛び込み営業をやる仕事に体育会系の学生が採用されるのは、やはり強靭なメンタルを持っているからと思ってます。
ガチの体育会系のメンタルは本当に強靭ですからね。
私の知り合いにもガチの体育会系が居ますが、半端ないメンタルです。
飛び込み営業が怖いと感じた私の経験談
工場内の詰め所に飛び込み白い目で見られる
工場を回る営業をしていたとき、詰め所という、従業員の休憩の場や打ち合わせをするプレハブみたいなのがあるのですが、そこに飛び込み、「誰だオマエは」みたいな感じで白い目で見られます。
もちろん面識がないので、名刺を配るところから始まりますが、名刺を配っても別に話を聞くでもないし、興味を持つでもありません。
ノーリアクション、興味ゼロという感じで、名刺受け取っても話などまるで聞いてくれません。
ことほど、つらいことはありません。
無視されているに近い状態です。
そりゃそうです。詰め所は休憩する場所でもありますから、休憩中にいきなり営業マンが来て売り込みされたらウザいに決まってますよね。
つらいのと同時に、またあの白い目で見られると思うと、恐怖がよみがえってきて、次の飛び込みに行く気力がなくなります。
工業団地に片っ端から飛び込み玉砕
工業団地は、色んな会社があるので、片っ端から飛び込みすることもありました。
基本、玉砕するので、つらいしそれが恐怖体験となります。
受付でまず追い返されます。
担当者は不在ですと優しく行って追い返されるならまだマシですが、たいがいは、相手にしてもらえず、お引き取り下さいと冷たくあしらわれます。
粘ろうとしても、粘れません。
受付の人は背を向け、誰も相手にしてくれず受付で立ちすくむ私を、事務所の人はチラチラ見て、「早く帰れよ」と言っているかのような目で私を見ます。
こうなると、帰らざるを得ません。
また、誰も知り合いがいないので、受付で、こういう人につないでもらえないか?とか、○○部の部長、課長を出してもらえないか?と依頼をしても、分からないのでお引き取り下さいと言われて終わります。
名刺とカタログや資料はソッコーでゴミ箱行き
受付で相手にされなかったり、不在の場合は名刺とカタログや資料を置いて帰るという事を繰り返します。
しかし、その名刺とカタログや資料は、ごみ箱行きです。
しかも、一瞬でごみ箱行きです。
実際に、私が受付の方に渡した名刺とカタログや資料をそのままごみ箱に捨てられるシーンを何度も見たことがあります。
さすがに目の前では捨てないので、受付を去った後、バレないように遠くから見ていると、受付で対応してくれた方が、誰にも渡すことなくごみ箱にポイってするのです。
心が引き裂かれる思いです。
こんなことをひたすら繰り返す訳です。嫌になるし、つらいし、それが徐々に恐怖の感情に移ってきます。
恐怖で動悸がして過呼吸になる
先に述べたような、玉砕経験を繰り返すと、それが恐怖体験となり、やがてトラウマみたいになります。
そうなると、飛び込み営業が恐怖に感じ、いざ行くときに動悸がして呼吸が荒くなったりします。
実際、飛び込み営業先に行く前に、駐車場に止めた営業車の中で、勇気を振り絞っても行くことが出来ず、動悸がして過呼吸になったことがあります。
また、飛び込み営業先に向かうエレベータの中で過呼吸になってうずくまった事もあります。
それでもドアが開く際に平静を装わないといけないので、なんとか気持ちを落ち着かせます。
過呼吸は本当に怖くて、何も運動していないのに全力疾走した後のような息遣いになるし、冷や汗が出て来て止まりません。
それゆえ、恐怖体験としてインプットされてしまいます。
飛び込み営業が怖い状態を打破する方法
辞めるしかない
営業を辞める以外の選択肢は無いです。
飛び込み営業が全く無い営業と言うのは、なかなかありません。
と言うか、飛び込み営業で恐怖心を持ってしまっているため、それ以外の営業でもそれがトラウマになります。
そのため、アポイントが取れているけれども全く新規の顧客と言うシチュエーションだと、フラッシュバックが起こって、また動悸や過呼吸になる可能性もあります。
あなたも想像してみたら、しんどくなりませんか?
恐怖体験をしていると、それとは違っていても近い状況になると体が拒否反応を示したりします。
実際私も、飛び込み営業が全くなくなっても、初対面の顧客と面談する際は、すごくストレスを感じたし、呼吸が荒くなった経験もあるので、あなたの気持ちは良く分かります。
なので、営業を辞める、つまり、営業じゃない仕事をする事の方が、あなたの心身にとってベストです。
何をどうやっても無理なものは無理
中には、飛び込み営業を楽しむ方法とか、やりがいを感じて熱意を持って行動すれば話を聞いてくれるなんて言う夢物語がありますが、無理なものは無理です。
どんなに強いマインドを持っても、そんな簡単に、恐怖を感じる仕事を楽しむことに転換できませんし、熱意ややりがいを見出しても、目の前でそれを粉砕されたら、ショックが倍増します。
とらえ方の問題なので、なんとでもなるかもしれませんが、実際やってみると、どうにもなりません。
無理なものは無理です。ストレスや恐怖を感じるものを簡単にポジティブに捉えることがなどできません。
まとめ
まとめますと、飛び込み営業が怖いのであれば、基本的に辞める事を考えた方が良いです。
恐怖を感じる仕事なんて、続ける意味も必要もないし、得るものもありません。
そして、飛び込み営業は、営業の仕事をしている限り、やらされる可能性があります。
また、辛い経験から恐怖を感じてしまったら、営業の仕事をしているだけでフラッシュバックが起こったり、一種のトラウマみたいになる可能性もあり、マトモに営業の仕事が出来ない可能性もあります。
選択肢は色々ありますし、未知の仕事にもチャレンジできる方法もあります。
あなたに合った方法を選び、その道を進みましょう。
そうすれば、飛び込み営業が怖いという環境から解放され、二度と関わらなくて良いとなります。
今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。