こうしたお悩みにお答えします。
営業の仕事をしていると、プライベートの時間は結構犠牲にせざるを得なくて、他の部署の人や同い年の友人を見て、羨ましいなあと思ってしまうことが多いですよね。
その気持ちはよく理解できます。正直、めんどくさいし、やりたくないし、辛い事ばかりですよね。
この記事では、営業がプライベートの時間が無い点について、打ち手も含めて書いていきます。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
営業にプライベートはない(実体験あり)
定時後の時間を拘束される
接待
一番あると思いますが、接待で定時後の時間を拘束されるため、プライベートの時間が取れません。
新卒のうちはまだまだ見習いなので、頻繁に接待したり、顧客と酒を飲んだりなどは少ないですが、3年目くらいになると、指導者や上司の指示で、接待の場をセットさせられたりします。
しかも、仲良くなるため、という仕事の本質ではない目的での接待です。
接待費はそれで問題無く使えますが、営業の仕事をやる気がなくて、嫌すぎるというあなたにとっては、辛いだけですよね。
コロナになって減りましたが、コロナが明けてくると、グンと増えると思います。
営業はみんな、初対面であっても、「今度、軽く宴席でもいきましょう」などと簡単に言います。
相手がそういうのを好きか嫌いか全く考慮せずに言います。
それが、営業の仕事だ、と思い込んでいるからですね。また、実際は有効ではないのに、有効な手段と思っていたりします。
いずれにしても、営業やっていると接待で定時後の時間は奪われるので、プライベートがなくなります。
飲み会
接待がなくとも、今度は同僚や上司との飲み会があるため、定時後の時間が奪われます。
営業は、本当に飲みに行くのが好きです。
私も経験しましたが、ヒマさえあれば、そしてヒマがなくても、飲みに行くのが営業です。
何かあれば飲みです。
契約祝い、コンペお疲れ会、失注残念会、歓送迎会、などなど名目は無限にあります。
例えば顧客訪問に上司と同行し、終わるのが17時過ぎなら、間違いなく、「ちょっと軽く飲んでいくか?」と言われます。
完全に死語ですが、飲みにケーションですね。
未だに有効と思っている人はたくさんいます。
そして、全然ちょっと軽くで終わらずに、酔った勢いで説教されて、割り勘で金も飛んでいくという地獄絵図の出来がありです。
時間も金も無駄にさせられます。
私も数えきれないくらい経験ありますので、上司と同行の際は、絶対に夕方終わりにしないようにしてます。
午前中か昼イチとかにしてます。
こうすると、軽く飲みに行くか?と言われないからです。
先手を打っておくことが重要です。
キャバクラに行かされる
これはどちらかと言うと、新卒や2年目とか3年目くらいですが、上司に誘われてキャバクラに連れて行かれます。
飲み会終わった2次会で連れて行かれる感じですね。
単にキャバクラに行くのではなく、営業トークを磨けと言う事で、連れて行かれるのです。
キャバ嬢を口説き落とせとか、トークを弾ませろとか、テーブル席を盛り上げろとか、もやはパワハラと言っても過言ではないです。
キャバクラに行くとだいたい終電になるので、飲み会との合わせ技コンボでその日の定時後は潰れる事になります。
さすがにキャバクラに行く分のお金は上司がおごってくれますが、時にこれも何割か払わされることがあります。
実際私も、連れて行かれましたね。
私か人見知りだったので何一つ楽しくなかったし、口説き落とすもクソも無いので、適当に時間来るまでしゃべってました。
無駄以外の何物でもないですね。
こんな感じで、プライベートが潰されます。
ナンパさせられる
これも若手に課せられるパワハラまがいのミッションですが、飲み会が終わった街で、ナンパして来いと上司から言われます。
ナンパも、営業トークを磨くひとつの手段、飛び込み営業のトレーニングだ、という訳の分からない理由からです。
また、若い女の子と一緒に飲みたい、と言う欲望を満たすためと言うのもあります。
おごるから、と言って誘うのですが、そのおごり分は上司が負担する訳ではなく、一部はあなたも負担しなくてはなりません。
ナンパ成功するまで帰ってくるなというパワハラもあります。
私もさせられまして、めちゃくちゃ苦痛でした。
人見知りで、知らない人に声をかけるなんて到底できない性格だったので、もう逃げ出したい気分でしたが、その当時は、そこから逃げるとか、バックレるみたいなことすら想像できなかったです。
逃げたら社会人として失格、これも勉強、とナゾのプラス思考でとらえていました。
今考えれば、すぐにでもそんな環境から逃げるべきと思いますね。
ナンパさせられるのは、飲み会が終わった後なので、21時とか22時とか遅い時間ですから、プライベートの為の時間は当然確保できません。
休日はゴルフ接待や趣味に帯同
営業にプライベートがないのは、休日にはゴルフ接待だとか、客に気に入られるために趣味を一緒にする、と言うことが求められるからです。
特に休日のゴルフ接待は多いですね。
営業はゴルフをやれ、と言う事を言われるくらい、ゴルフ接待が多いです。
新人営業はゴルフセット一式を買わされます。
会社員はゴルフをする人が多いです。特に、決裁権を持ち始める部長クラスになるとたいていやってます。
ゴルフは長い時間を共に過ごしますし、性格が出る、素が出ると言われますから、その人の懐に飛び込むには最適な接待手段なのです。
また、平日はなかなか休めませんし、客も平日休んでゴルフ接待受けてきましたとは言えないので、やはり休日が多くなります。
地獄なのは、ゴルフが終わってその後の夜の接待までセットというのもあります。
辛すぎですし、嫌すぎですね。早朝から夜まで接待漬けです。
プライベートなんてないのです。
また時には、客に取り入り、気に入られるために、客の趣味を一緒にやるということも営業は求められます。
例えば私の会社で言えば、隣の部署の営業部長は、客の趣味である釣りと登山を一緒にやってます。
新しい釣り竿を買ったり、トレッキングシューズを買ったりなど、自腹切りまくりです。
超大口顧客であるため、断れないようです。
確かに、人は、一緒に過ごす時間が長いと仲良くなります。仲良くなれば、営業で言えば案件をくれるとか、売上ノルマが足りない時に助けてくれる等のメリットがあります。
しかし、そこまでして、つまりプライベートの時間を犠牲にしてまで、結果を残したいか?と言われたら、私はNoです。
色んな人に目撃される
営業は、とにかくいろんな人と会いますから、幅広い人間関係が、嫌でも出来てしまいます。
すると、あちこちで目撃されるようになります。
なんだか監視下に置かれているような気分になり、落ち着きません。
私も何度も経験ありまして、昼休みに店で昼食を取っていたら、客に目撃されていたとか、長期連休に家族で遊園地に行ったときに駐車場で目撃されたとか、何度もあります。
こうなると、常に誰かに見られているかもしれないという不安や疑念がつきまといます。
営業という広く人間関係を構築する仕事をしていることで、犠牲を払うことになります。
営業にプライベートがない理由
それが営業という謎の概念
定時後の接待や飲み会、土日のゴルフ接待など、営業にプライベートの時間がないということ自体が、営業としての仕事だという謎の概念があります。
顧客最優先、売上ノルマ達成が最優先という営業のマインドがあるかぎり、プライベートを犠牲にした仕事は減りません。
正直、私も長く営業を経験したから言えますが、接待とかしなくても、売上ノルマは達成できます。また、接待をしても売上ノルマを達成できないときはあります。
土日のゴルフ接待や趣味接待をしていても、売上ノルマが苦しい時に助けてもらえないという事の方が多いです。
それでも、プライベートを犠牲にして、粉骨砕身で売上ノルマ達成を目指す事が営業の使命なのです。
プライベートを犠牲にしているほど、営業として素晴らしい、なんて思われることもあります。
終わってますね。仕事は自分を犠牲にしてまでやるものではないです。
洗脳される前に、プライベートを犠牲にしている今の状態が、異常である点に気づいてもらえればと思います。
顧客最優先、仕事(ノルマ達成)最優先マインド
既に少し述べていますが、営業は、顧客最優先、売上ノルマ達成が最優先です。
言い方を変えると、そのためには手段を問わずにありとあらゆる事をします。
それが、寝技と呼ばれる接待攻撃です。
高い酒を飲ませ、高いメシを食わせ、高いゴルフ代をおごることで、貸しを作るようにして、こちらの頼みごとを聞いてもらうのです。
また、同じ釜の飯を食うことで、親近感を持ち、距離が縮まるので、ビジネスを獲得しやすくなります。
全ては売上ノルマ達成のためです。売上ノルマ達成出来なければ、ボーナス査定は下がり、給料はもちろん、昇給や昇格に影響しますから、みんな必死です。
営業がプライベートない状況を打破する手段
圧倒的結果を出し続ける(それでも厳しい)
非常にハードルが高いですが、圧倒的な結果を出し続ければ、プライベートが無い状態を打破することは可能です。
営業は結果が全てです。どんなポンコツ営業でも大型案件に恵まれれば、その営業はイケてる営業になります。
発言力は強まり、意見は通り、みんな言うことを聞きます。
なので、結果さえ出していれば、接待しないと豪語してもまかり通りますし、土日のゴルフ接待はもちろん顧客の趣味に付き合うなんて不毛な事をしなくても良いです。
しかしながら、会社と言う組織で働く以上、上層部から、顧客の幹部との会食をセットせよとか、ゴルフ接待を企画せよという指示が必ず来ます。
部長くらいから指示なら無視していても何も言われませんが、その上、例えば役員からその指示が来た場合、さすがに避けて通れなくなります。
圧倒的結果を出していても、プライベートを削られる生活を完全に打破することは出来ないのです。
営業辞めた方がいい
営業のプライベートがない状態を完全に打破する手段は営業を辞めることです。
どんなに圧倒的な結果を出していても、上層部からの指示による接待等で夜や土日が潰れるので、最後はもう辞めるしかありません。
逆に言えば、辞めてしまえば、プライベートがとても充実し、自分の事に時間をお金を使える訳です。
同じ部署の人や同僚との飲み会はあるかもしれませんが、営業の人同士のそれよりも圧倒的に少ないですし、容易に断れます。
営業の飲み会は、柄が悪いので、断れません。
当然ながら、営業辞めれば接待もありませんし、ゴルフ接待なんかもっとありえなくて、土日に趣味に付き合うなんてことは、一切無く鳴ります。
実際私もマーケティング・Webマーケティングの仕事をしていますが、接待など一切なくなりました。
リモートワークなので、飲み会なんかもありません。
プライベートがある生活はこんなにファンタジーなのか!と驚愕しました。必死になって、営業を辞める画策をして本当に良かったと実感しています。
是非、辞めることをおすすめします。
まとめ
まとめますと、営業にプライベートがないのは、それが営業の仕事だという理不尽極まり無い理由から来るものです。
そしてそれを打破し、プライベートを確保して充実させるためには、最終的には営業を辞めることがベストの選択です。
顧客最優先、売上ノルマ達成最優先であり、それが評価の全てである営業にとって、定時後や土日全ての時間、全身全霊で顧客をオトさなければならないのです。
そうすることで、売上ノルマ達成につながると信じられているからです。
ですが、そこまでして仕事をする必要は一切なく、何もかも犠牲にして仕事をする事は全く不要です。
人生一度です。ただでさえ、結構な時間を仕事に割いているのに、プライベートまで仕事に使うのは、もったいなすぎます。
勇気と思い切りが必要ですが、営業を辞めるという選択をしてみてください。
今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。