営業を辞めよう

営業なんていらないという話は本当か?[元営業が解説]

営業なんていらないって言われているけど、どうなんだろうか。営業が無くなればラッキーかもだが。

 

こうした疑問にお答えします。

 

営業が無くなれば、営業が嫌で辛いあなたにとっても朗報ですよね。次どうする問題はありますが、営業を辞めれることに変わりはないのでポジティブなニュースと思います。

 

でも実際営業なんていらないってなると、あなたは一瞬で職を失うので、それはそれで考え物ですよね。

 

この記事では、営業なんていらないという世論や意見について考えるとともに、営業の仕事で悩むあなたへ今後の道筋についてアドバイスをいたします。

 

最後までお読みいただけますと嬉しいです。

 

では行きましょう。

 

 

 

営業なんていらない?[論理的に考えるとYES]

営業がいなくても売れる

営業がいらないと言える理由は、いなくても売れるものは売れるからです。

 

もちろんすべてではないですが、良い例えはネットショップです。

 

営業居ませんよね。欲しいものを買いたい人が検索して、一番安いところから買う、一番口コミや信頼性の高いものを買う、と言う感じです。

 

営業の製品説明とか、営業の「こういった良い効果があります」と言ったものは一切なくても、売れるのです。

 

 

 

営業の仕事は単なるコストになっている

営業がいると、「これ、安くならないの?」と言う風になり、高く売れるものを安く売らないといけなくなります。

 

また、契約書の一部改訂を相談されて検討しなくてはいけないとか、上記のような価格交渉も含めて、営業がいない場合は必要のない事が起きて対処しなくてはいけなくなってます。

 

価格交渉に関しては、営業が居ることで安く売ってしまうという、本来の営業の仕事とは全く逆の現象が起きてます。

 

つまり、お金をかけて、安く売っているのです。驚愕ですよね。

 

でも身近な例があります。家電量販店です。

 

販売員を営業と見立てれば、買いたいなと思うものがあると、「もう少し安くならない?」とか、〇〇社の方(競合の量販店)はもう少し安いんだけど同じにしてくれたらこっち買う、みたいな交渉をしますよね。

 

あるいはそういったシーンを見かけたことは、あると思います。

 

その場合どうなるかというと、主に以下です。

 

競合と同額かちょっとでも安くする

 

ポイントやオマケをつける

 

こんな感じです。きちんと値札を出しているのに、これ安くしてよと言えてしまうのです。

 

もちろん、値引きして買ってもらってポイントつけて等までして買ってもらう事で、次の機会にも来てもらって、、、という事を目指しているという事は確かにありますが、でもそれってネットショップでも同じですよね。

 

ネットショップなら、営業というコストを払わなくても買いたい人が値段も価値も決めて買ってくれるので、不要なコストは要らない訳です。

 

さらに、競合が無いものでも、特にBtoBビジネスであれば、調達や資材から、「いくら安くなる?」と言う交渉が入ります。

 

「値引きは出来ません」と言っても通用せず、結局、圧倒的差別化をしているものでも、値引きをしなくてはいけないという、開発部隊やマーケティングの仕事を無駄にするような状態になります。

 

営業が居ることで、しなくてよい値引きをせざるを得ない状態になるのです。

 

また、契約関連などの交渉事も、営業がいないビジネスでは全く要らないコストと時間です。

 

例えば、ネットの旅行や宿泊の契約です。クリックラップなどと呼ばれますが、規約に同意することで予約できるというもので、内容の改定云々はそもそも受け入れられないものなのです。

 

BtoBビジネスだと、著作権だとか知財権だとか言う問題があるので交渉が入りますが、BtoBでもこのクリックラップのような条件を適用しているところは多数あります。

 

買う側は、契約条件を飲まざるを得ないというものです。

 

つまり、契約条件の交渉は無くてもビジネス上なんとかなるのに、営業がいることで、祖交渉の余地を与えてしまい、無くても良いコストと時間を消費している訳です。

 

確かに私も営業時代にそんなことは多々やっていましたが、冷静に考えると、別にそんなこと無くても良いなと実感しました。

 

確かに契約は、決め事・合意事と言う事では重要ですが、もし何か問題が起こって契約を持ち出して話をし始めた時点で関係は崩壊して修復不可です。

 

さらには、契約の内容は色々な解釈が出来るので、サクッと決着はつかず、揉めまくります。

 

余分なコストと労力が発生しますし、波及的に他のことにもつながっていってしまいます。

 

 

 

 

高く売れるのは営業がスゴイからではない

よく、「値引きしない」とか、「高く売れる営業がスゴイ」とか言われますが、それは営業がスゴイのではなく、その製品やサービスがスゴイのです。

 

その製品やサービスに競合が無く、顧客の役にたつものであれば、高くてもポンポン売れます。

 

先に少し述べたことと似ているかもしれませんが、営業が居なくても売れるものは売れるのです。

 

例えば、私が営業のときに経験していた事でも、別に営業が居なくて良いなと思うシーンは数えきれません。

 

「貴社の製品を買いたいのですが?」と言う問い合わせが来た時、色々と対応しましたが、私が感じたのは以下です。

 

これって、別に営業が売り込まなくても売れるな。

 

こう思って、ちょっと訪問活動サボって、カタログを郵送しまくったら、勝手に注文が来て、勝手に売上ノルマに貢献してくれるという―シーンがありました。

 

カタログ郵送なんて、営業の仕事ではないですよね。それでも売れるのです。

 

営業なんていらないと思われてもおかしくないし、実際私もその瞬間に、営業としての存在価値に危機感を持ちました。

 

 

 

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簡単な事をややこしくしている

営業がいることで、簡単に済むことがややこしくしてしまっているため、いついらないと言われてもおかしくないのです。

 

例えば、契約までのざっくりな流れを見てみるとよくわかります。

 

【営業がいる】

アポ取って訪問してセールス

電話やメールで御礼

見積依頼

金額交渉

契約交渉

契約完了

【営業が居ない】

ホームページで情報発信

顧客が値段見て検討

金額と条件に納得して契約

 

ざっくりですが、上記の通りです。

 

営業が居ない方が、とてもシンプルですし、勝手に金額と価値の妥当性を検討し、勝手に契約してくれる訳です。

 

もちろん、全てのビジネスが、こうしたうまい具合に行くとは限りませんが、少なくとも営業がいることにより、複雑でややこしい事になっています。

 

 

 

嫌がられることが多い

営業がいらないのは、嫌がられることが多いからです。

 

セールス電話はガチャ切りされるし、アポイントは断られます。

 

アポイントが取れても、打合せ終了後は、「いらねえな」と、カタログや資料はゴミ箱行きになっています。

 

あなたも仕事中に、アポ電話はセールス電話が来たらイラっとしたり、うっとおしいなって思ってるケースは多いですよね。

 

営業は嫌がられることが多いです。

 

嫌がられる仕事が、わざわざ必要なのかと思いますよね。

 

 

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営業なんていらないと言われている例

売れないからそれを無理にでも売るのが営業

これは、2ch創設者のひろゆき氏のコメントです。

 

ご自身の動画の中で、こう言っています(要約)。

 

営業って、売れないものやサービスを売るから必要。

 

本当に良いもの、必要とされるものは、営業がいなくても売れる。

 

もちろん、すべてのものやサービスに当てはまる訳ではないですが、非常に分かりやすいですね。

 

たしかに、この記事の前段でも書いてますが、本当に良いものとか必要とされるものって、営業が売り込みしなくても勝手に売れていきます。

 

もちろん、マーケティング活動によって売れるという事もありますが、その場合でも営業っていらないと言っても過言ではないですね。

 

 

 

 

営業やる元気を別の事に使え

ネットで色々な情報が取れるので、営業にあれこれ教えてもらう必要が無く鳴ったという事を、堀江貴文氏が、自信のYouTubeチャンネルで以前語ってます。

 

確かにその通りで、ネットに情報があふれていますし、問題点やそれを解決するものをネットで調べると簡単に情報が入手できます。

 

事実、私の仕事のひとつであるWebマーケティングはまさにそれで、ネットで情報を入手することが当たり前になっているのです。

 

事実、顧客が会社の営業に連絡してくる際、既にある程度の選定は終わっているというアンケート結果もあります。

 

つまり、営業に「詳細を教えてほしい」と言う連絡が来た時点で、採用の確率が高いか、はたまた当て馬になるかどっちかすでにある程度決着ついているということです。

 

当て馬の場合、負け戦に全力を注がないといけないという、マイナスしかない状況なのです。

 

最初っから営業がいらないようにしておけば、こうした不要な労力は発生しない訳です。

 

 

 

 

営業なんていらないという風になる?

では、本当に営業なんていらないという風になるかと言われたら、正直、ならないと思います。

 

先に述べた通り、営業は時に、コストと時間をかけて、安く売るという結果を招いていると言いました。

 

確かにその通りなのですが、もし営業なんていらないとなれば、同時に、営業に対して色々と対応をする資材や調達、法務なども要らなくなります。

 

金額交渉や契約交渉が無くので、営業がいらないってなったら、同時に、資材や調達や法務もいらないと言われているようなものです。

 

こう考えると、営業という仕事は、要らないと言われつつも、企業間取引の仕組み上、存在し続けます。

 

また、デジタルセールスという新たな営業系の仕事が出てきたこともあり、営業と言う大きな枠組みでは、いらないいと言われていても、無くなることは無いです。

 

なので、営業が嫌で辛いと思っていても、営業という仕事は残り続けるので、今のままでは定年まで営業と言う構図は変わらないのです。

 

営業のままサラリーマン人生を終えたくないのであれば、営業がいらないという流れに乗って、営業からドロップアウトすることも考えてみてください。

 

 

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まとめ

まとめますと、営業なんていらないという考えは、一概に否定できず、それは結構論理的に考えると、確かにいらないと言えます。

 

実際に、著名な人たちでも、営業なんていらないとか、売れないものを売るから営業が必要になるという事を言っている方もいます。

 

しかし、特に、BtoBの取引では、営業が居ないと成り立たない可能性もあります。

 

逆に営業がいらないとなって、営業という仕事が消えると同時に、資材や調達や法務といった営業の仕事に関する人たちの仕事も消える可能性があります。

 

よって、営業がいらないと言われていても、仕事として無くなることはありません。

 

営業という、あなたにとって負のループから抜け出すためには、今を変える行動が必要です。

 

営業がいらないという波に乗って、今を変えてみてください。

 

今回は以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。